傷んだウッドデッキ床板の部分交換

傷んだウッドデッキ床板の部分交換

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傷んだウッドデッキ床板の部分交換

10年分のダメージからよみがえらせる
戸建ての憧れのウッデッキは、屋外に設置されているため、太陽の光で表面が黒ずんだり雨風にさらされて劣化していきます。使い込んだまま放っておくと木材が腐食してしまい、ケガの原因にもなります。ウッドデッキを少しでも長持ちせるには掃除、補修、塗り直しなどのメンテナンスが必須です。メンテナンスは専門的なことが必要だと思いがちですが、DIY で対処できます。正しいお手入れ方法で、美しさをよみがえらせましょう。

材 料
■木部保護塗料
■ SPF 2 × 4 材
■ SPF 2 × 6 材

道具
■電動ドリル  ドライバー■電動丸のこ■ジグソー■サンダー■ブラシ■バール■ケレン■ローラーバケツ■ハケ■すきまバケ■コテバケ■ローラー■マスキングテープ■さしがね■メジャー■ビニール手袋

Befor
10 年間何もしてない状態です。劣化症状が進み、傷みが酷くなります。ウッドデッキは定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを行う場合は、天気の良い日が続く時期を選びましょう。塗り直しは、2 年を目安に行うようにします。

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防虫・防腐効果の木部保護塗料を使う
木の品質を守る木部保護塗料は、木目を生かす「浸透性タイプ」と木目を消す「造膜タイプ」
に分かれます。浸透性タイプは、防虫、防腐、防かび、防藻効果などを発揮して木材を保護しま
す。一方、造膜タイプはペンキの特徴に近く、紫外線や雨などから木材を保護します。

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汚れを落としてきれいにする
一気に汚れを洗い流して、丸1日乾燥させる
1)高圧洗浄機で表面の汚れを落とすとともに、塗膜をはがしていきます。高圧洗浄機がない場合は、デッキブラシを使います。デッキブラシと両方使うとはかどります。

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2)しっかり洗浄した後、最低1 日は乾燥させます。乾燥した後、表面がケバだっているのでサンダーで研磨し、塗装する下地を整えます。

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3)木割れに入り込んだ汚れや、下地処理で出た削りカスなどをブラシで取り除きます。削りカスが残っていると、塗装にムラが出るので注意してください。

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ウッドデッキの経年変化をチェック
汚れで見えなかったウッドデッキの経年変化を確認します。経年変化で腐食、変色、ひび割れなど
さまざまな症状が起こります。塗装する前に現状の劣化症状をきちんと把握し、メンテナンスに対
応するようにしましょう。

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❶腐食
腐食の原因は防水性能がなくなり、木材が水分を吸収するためです。腐食の症状が激しい場合は、腐食した箇所の部分的な取り替えが必要です。

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❷ヒビ割れ
ソフトウッド材はいろいろな場所にヒビが発生します。ビス周辺に発生するヒビ割れは腐朽が原因です。ヒビ割れが酷いと、コーティング材などで補修します。

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❸ 木やせ
水分を含まなくなった木材は痩せてしまい、ビス周辺が痩せるとビスが抜けやすくなります。木痩せが酷い時は部分的な取り替えが必要です。

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傷んだ床板をはがす
根太を傷つけずに床板をはがす方法
1)割れて傷んだ板の隙間に、さしがねを差し込みます。さしがねが根太に当たった場所を確認し、鉛筆でしるしを付けます。

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2)割れている部分だけカットします。板と板の間が狭いため、次のジグソーの作業がしやすいように、10mm のドリルビットで下穴を開けます。

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3)ジグソーに木工用ブレードをセットし、下穴に入れます。ジグソーを固定させ、しるしに沿って速度を調整しながら前に切り進めます。

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4)電動ドリルドライバーで、取り替える床板のビスを抜きます。ビスを外したらバールを使って、床板を持ち上げて取り除きます。

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5)床板を取り除いたところの根太もしっかり掃除をします。根太の上に汚れが付着しているので、ケレンを使って汚れを削り落とします。

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6)すべての根太の汚れを落としたら、取り替え前の準備が完了です。ジグソーでカットする場所は、根太が見える程度の位置がポイントです。

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新しい床板と補強材を作る
大切なのは既存の材料に合わせること

1)床板をのせるための根太への補強材をSPF 2 × 4 材で作ります。取り除いた床板から見える根太の長さの約30cmに、電動丸ノコでカットします。

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2)補強材の小口をサンダーで磨きます。補強材はカットしたところの根太と、バールで取り除いたところの根太の補強が必要なため、2 本作ります。

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3)ビニール手袋を装着してローラーバケットに木部保護塗料を注ぎ込みます。

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4)ハケで補強材に塗っていきます。小口は染み込みやすいので軽くたたくように塗ります。表面も塗った後、30 分ほど乾燥させます。

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5)新しい床板を作るため、取り除いた床板の長さを測ります。元のソフトウッド材に合わせるため、SPF 2 × 6 材を使用します。

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6)電動丸ノコで床板の長さにカットします。補強材と同様に、カットした小口をサンダーで磨いてバリを取ります。

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新しい床板材を張る
補強材が新たな根太の役割を果たす

1)ローラーにたっぷり塗料を染み込ませて新しい床材に塗っていきます。木端と小口を塗る場合は、ハケ塗りをしてください。

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2)電動ドリルドライバーで、ビスを2本立てます。ビスは、ステンレス製の65mm を使用します。打ち込むのではなく少しねじ込む感覚です。

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3)取り除いた両サイドの根太に補強材を取り付けてビスを打ち込みます。補強材を当てることで、新しい根太の役割を果たします。

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4)新しい床板を補強材に乗せて取り付けます。床板の位置を微調整した後、ステンレス製の65mm のビスを打ち込みます。

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ここがポイント!
ステンレス製以外のものを使用すると、すぐに錆びて変色します。必ずステンレス製を使うようにし、皿取り加工のタイプをおすすめします。

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5)ビスどめができたら床板の取り替えの完了です。とても堅いハードウッドタイプ材の場合は、硬質木材用のビスを使うようにしましょう。

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ウッドデッキを塗装する
腐食やひび割れを防いで長持ちさせる

1)窓のサッシをはじめ扉や壁など、塗料を塗る場所以外に、マスキングテープで養生をします。また、植木などはマスカーで保護してください。

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2)初めに塗る場所は板と板の間です。狭い隙間を塗るのに便利なのが、すきまバケです。隙間に差し込むだけで簡単に塗ることができます。

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3)ローラーにたっぷり塗料を染み込ませ、木目に沿って表面を塗っていきます。周囲の細かい場所は、ローラーに代わってハケで塗ります。

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4)床板などの広い平らな面は、均一に塗れるコテバケが初心者におすすめです。自分の逃げ道を確保できるように塗っていきます。

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5)階段や手すりも同じように、ハケとローラーで塗装します。手すりが塗りにくい場所に設置されている場合は、床板より先に塗装します。

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6)木部塗料は2 回塗りが基本です。半日ほど十分に乾燥させて、1 回目と同じ塗装作業を繰り返すと、すべてのメンテナンスが完了です。

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