彫り込みタイプのスライド丁番の取り付け方

スライド丁番の取り付け方

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彫り込みタイプのスライド丁番の取り付け方を詳しく説明します。

彫り込みタイプのスライド丁番の取り付け方

扉の開きは90度まで。閉めると扉が収納本体を隠して前面がすっきり見えます。

彫り込みタイプのスライド丁番の取り付け方

扉の取り付け方に合わせて、かぶせ量の異なる3タイプから選んで使用します。

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1)丁番の取り付け位置を決めて印をつけます。ステーなど他の金具を併用する場合は、干渉しないように注意します。

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2)側板の内側に垂直に線を伸ばし、座金の取り付けネジの位置に印をつけます。寸法は付属の説明書に従ってください。

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3)ネジ位置の中心にドリルやキリで下穴をあけます。

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4)スライド丁番の固定ネジを緩めて、本体と座金を分離します。

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5)ネジを締めて固定します。この時点では、楕円形のネジ穴の真ん中あたりで位置を決めておきます。

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6)2つの座金を取り付けて、収納本体側の作業は完了です。

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7)ここから扉側の作業。本体側と高さを合わせて線を引き、カップをはめ込む穴の中心とネジ位置に印をつけます。

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8)カップ用の穴の掘り込みには、止め穴をあけられる径35mmのボアビットを使用します。

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9)ボアビットをドリルドライバーに装着し、先端のドリル刃を穴の中心点に合わせます。

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10)ボアビットで指定された深さの穴を掘ります。目詰まりしやすいので、削りクズを排出しながら作業しましょう。

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11)穴が掘れたらカップを入れて深さを確認します。カップは縁で止まるので、多少深くなっても問題ありません。

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12)扉の2か所に本体カップをはめ込む穴の加工が完了しました。

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13)7で印をつけた本体取り付けネジの位置に下穴をあけます。

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14)付属のネジを締め付けて扉にスライド丁番の本体を固定します。

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15)扉側の作業が完了しました。本体へ取り付け後にできる位置の調整幅は小さいので、できるだけ正確に作業しましょう。

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16)丁番本体と座金の位置を合わせて、扉を側板に取り付けます。

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17)金具同士の穴の位置を合わせて固定ネジを締めます。後ほど調整するので、ここでは仮どめにしておきます。

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18)扉を閉めて、前後、上下、かぶせ量を確認し、ずれている場合は調整して位置をきっちり合わせてください。

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スライド丁番の調整方法

 角丁番やフラッシュ丁番は、位置決めや取り付けを正確に行わないと、扉の位置がずれたり、軸が傾いてスムーズに開閉できなくなったりします。それらに比べると、取り付け後に扉の位置を前後、左右、上下に調整できるスライド丁番はDIYで扱いやすい丁番と言えます。扉の位置がずれている場合は、3方向の調整を行ってぴったり収まるようにしましょう。

彫り込みタイプのスライド丁番の取り付け方

A 上下調整:座金の取り付けネジの穴は上下に長い楕円形になっています。このネジを緩めて座金の位置を修正します。
B 左右調整:かぶせ量調整ネジを回して行います。数ミリ程度の調整が可能です。
C 前後調整:本体固定ネジの穴は前後に長い楕円形になっています。このネジを緩めて本体の位置を修正します。