眺めるだけで楽しめる円形のデザイン
サークルストーンとは、敷石を丸く、円形になるようにデザインしたものです。テラスや玄関前のワンポイントで施工されることが多く、見た目も素敵な印象に変わることから女性に人気のエクステリアの一つです。センターから外側に並べるデザインは、多彩なバリエーションで楽しめるのも特徴の一つです。また同じデザインでも目地の幅の大小でも印象が変わります。
天然石や型押しなどさまざまな素材がある中で、今回使用したのはパーツごとに販売されている型押しタイプ。敷石を円形に加工する必要がないので、DIYでチャレンジするには最適です。好みのデザインに合わせて素敵なサークルストーンに仕上げましょう。
Before
材 料
■サークルストーン(センター) 300×300×40mm
■サークルストーン(ファースト)300×240×40mm
■川砂
■目地砂
■化粧砂利
■角材
■杭
道 具
■スコップ
■園芸スコップ
■ゴムハンマー
■左官ブラシ
■水平器
■メジャー
設置場所の穴を掘って基礎を作る
1)設置したい場所を整地した後、メジャーで測ります。今回は、内周が半径300mm、外周の半径が600mmです。
2)敷石を仮置きしてデザインを決めます。今回使用するのはセンターに4石、外周に12石です。
3)敷石の周囲に打つ杭を用意します。杭の長さは15cmほどで、6本程度必要です。
4)仮置きした敷石の周りに穴を掘る目安の杭を打ちます。杭は外周から約10cmほど離すようにします。
5)仮置きした敷石を取り除きます。そして、スコップで杭に沿ってしるしを付け、円を描きます。
6)円の内側の土を掘っていきます。穴の深さは敷石の厚みに対して+3cmなので、今回は7cmの深さにします。
7)平らにならして段差をなくします。角材の上に水平器を置いて水平を確認します。
8)掘った地面を平らにした状態です。地面がやわらかい場合は、踏み固めてください。
砂を敷しき詰めて基礎を仕上げる
1)掘った地面に川砂を敷き詰めます。砂の厚みは4cmを目安にしてください。
2)全体に川砂が行き渡るように手でならしていきます。
3)砂を全体に敷き詰めた後、角材を使って平らにしていきます。弧を描くようにして砂をならしてください。
ここがポイント!
敷石と同じ厚みの角材を用意
敷石の厚みと同じ4cmの角材を用意します。角材の目的は、敷石を置いた時に、掘っていない地面と高さを水平に保つために使用します。
4)4cmの角材を穴を掘った上に置き、地面との高さを合わせるため水平器で確認します。段差がある時は、平らにしてならしてください。
5)2 本の角材を円にクロスさせて中心をとります。メジャーで測って中心に、杭を差し込みます。
↓
↓
敷石を設置して形を作る
1)内周に使用する敷石のセンターパーツを杭に合わせて置きます。1枚置いたら残りを3枚置いて円を作ります。
2)外周に使用する敷石の1枚目を置きます。目地分のすき間がとれるように置いてください。
ここがポイント!
敷石の水平をしっかりとる
置いた敷石と地面の高さを同じにするため水平器を使って確認します。高さを同じにするには、ゴムハンマーで叩いて微調整をします。
3)2 枚目以降を並べて置く時は、隣のすき間が同じ幅になるようにすると見栄えが良くなります。
4)センターパーツとファーストパーツをすべて敷き終えた状態です。
目地砂を撒まいて砂利を敷き詰める
1)敷き終えたセンターパーツとファーストパーツのすき間を埋めるため、目地砂を撒きます。
2)センターパーツを中心に、しっかり目地砂がすき間に行き渡るように手でならしていきます。
3)手でならした後、左官ブラシで目地砂の高さを調整します。強くこすると敷石が動いてしまうので注意してください。
4)エッジ部分から外側に、化粧砂利を敷き詰めていきます。
5)角材などで平らにした後、足で踏んで化粧砂利を固めていきます。化粧砂利が地面になじんだら
完成です。
■(著)山田芳照 :サークルストーンデザイン、DIY技術監修、DIY講師