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アプローチ作りのなかで最も手軽にできるDIY
玄関や庭などのアプローチに最も手軽に作れるのが、砂利敷きアプローチです。土だけの地面に砂利を敷くだけでガラリと印象が変わり、おしゃれな雰囲気を演出します。しかも、水はけがよくなるため、足元がぬかるんだりするのを防いでくれます。アプローチで使用する資材の中で最もポピュラーな材料といえます。
砂利の種類は、主に「白玉砂利」「赤玉砂利」「青砕石砂利」「五色砂利」など、色や形の種類が豊富なので和風や洋風などのイメージに合わせて作ることが可能です。初心者でも手軽にはじめられるので自分好みのアプローチにチャレンジしてみてください。
Before
材 料
■レンガ ■川砂 ■洋風砂利
道 具
■スコップ ■角材 ■石工ハンマー ■タガネ ■水平器 ■左官ブラシ ■園芸スコップ
雑草対策も期待するなら防草シートを併用する
砂利だけでも雑草が生えにくい効果を期待できますが、より雑草をおさえたい場合は地面に防草シートを敷いてから砂利を敷くようにしましょう。雑草が生えてきても根を張らないので簡単に抜き取ることができます。
下地の基礎を作る
1）施工場所の小石や雑草などを取り除きます。雑草はしっかり根ごと抜きます。敷く砂利の厚みを均一にするため、下地の高低差をなくし平らにします。
2）アプローチを際立たせるために、エッジを作ります。エッジのレンガを仮置きします。
3）仮置きしたレンガの配列が決まれば、スコップでラインを引きます。ラインはレンガの外側と内側どちらも引くようにしてください。
4）レンガを配置する目印のラインは、目安なので正確でなくても問題ありません。雑草が生えやすい場所に施工する場合は、防草シートを敷くようにします。
5）しるしを付けたラインに沿って、スコップで溝を掘っていきます。溝の深さは、レンガの高さ+3cm が目安です。
6）深さの確認は溝にレンガを置き、角材と水平器を使って地面から3cm 程度レンガが下がっていることです。
7）レンガを置くための溝を掘ったところです。最初はスコップを使って深く掘り、
園芸スコップで微調整するようにすると、作業が効率的です。
8）掘った溝に、3cm程度砂を敷き詰めていきます。平らにするために、園芸スコップを使うと作業が楽です。
9）敷き詰めた砂を平らにしたら、下地の基礎はできあがりです。
砂利の必要な量は1㎡あたり60〜80kg
一般的な砂利を3cm～5cmの厚みに敷き詰めるためには、1㎡あたり60～80kgの砂利が必要になります。庭などの面積を計測し、十分な量を用意しましょう。正確に計測することで、適正な砂利の量がわかります。
レンガを並べて砂利を敷く
1）掘った溝にレンガを置いていきます。ゴムハンマーで軽く叩いて高さを調整します。この作業を繰り返し行い、レンガを並べていきます。
ここがポイント!
レンガの高さを揃えて並べる
基点のレンガを置いて水平器を使って高さを決めます。基点のレンガの高さを基準に、水平器を使って高さを調整し並べていきます。コーナー部も同様に調整してください。基点のレンガと高さが異なる場合は、砂の量で調整します。
2）アプローチの周囲にエッジングレンガを設置しました。
3）レンガの周囲に掘った土を戻します。
4）角材などを使って戻した土を軽く突いて固めます。置いたレンガが動かないようにしっかり固定させます。
5）レンガの内側の土を掘ります。レンガの表面から3cm程度の深さが目安です。
6）必要な量の砂利を敷き詰めていきます。手でならして砂利をレンガと同じ高さに広げていきます。広範囲の場合は、レーキやトンボを使って砂利を均一にします。
7）左官ブラシを使って砂利やレンガについた土などを取り除きます。左官ブラシは軽く掃くようにします。左官ブラシの他に、ほうきなども有効です。
8）左官ブラシで掃き終えたら、砂利を固めて完成です。足で踏んでしっかり固めるようにします。砂利が少ないようなら、同じ砂利を補充してください。
敷地内に侵入する不審者対策に有効な防犯砂利
庭や自宅の敷地内の防犯対策として効果的なのが防犯砂利です。防犯砂利は、通常の砂利以上に歩くと大きな音を発します。防犯砂利を敷くと、不審者が侵入しても〝ジャリジャリ〟という大きな足音が響き、近隣の人たちにも気づかせてくれます。 さらに砂利を敷くことで雑草が生えにくくなり、家の景観を綺麗に見せる効果にもつながります。
1）防犯砂利を施工する場所の雑草や小石を取り除きます。スコップで地面をならした後、防草シートを敷きます。
2）すき間がないように敷き詰めた防草シートに、専用の固定ピンでとめていきます。金づちでピンをしっかり叩きます。
3）固定した防草シートで余分な部分が出た場合は、カッターでカットします。その上から防犯砂利を敷き詰めます。
4）防犯砂利の厚みを均一にするため、角材などを使って平らにしていきます。砂利の厚みは4cm 前後を保つようにします。
5）砂利の厚みを均一にした後、足で踏んで固めていきます。この時、踏んだ際に鳴る音を確認してください。
6）施工範囲をしっかり足で踏んで音を確認できたら完成です。防犯砂利が少なくなったら補充してください。
■（著）山田芳照 ：砂利敷じきアプローチデザイン、DIY技術監修、DIY講師