ねじ込みタイプの取りつけ方
雄ネジと雌ネジ、2つの部品を組み合わせて使います。雌ネジ側を側板に打ち込み、雄ネジ側を回して脱着します。
1)雌ネジ側の外径より0.5mm細いドリルビットを使い、側板に雌ネジの全長と同じ深さの取りつけ穴を掘ります。
2)雌ネジ側を穴に合わせてあて、金づちで軽く叩いて打ち込みます。キズが気になる場合は当て木を使いましょう。
3)雄ネジ側をねじ込んで棚ダボを取りつけます。
4)棚受けとして固定できた状態。外径サイズは8〜12mm が一般的で、差し込みタイプよりも耐荷重性は高めです。
5)側板に上下5cm 間隔などで雌ネジ側を打ち込んでおき、雄ネジ側を移動して可動棚として使用します。
棚板にずれ止めの溝を加工する
棚受け部分が丸い金属製の棚ダボは、棚板にダボを受ける溝を掘っておくと、前にずれることがありません。棚ダボを目立たなくできて一石二鳥の加工です。
1)加工する側面をそろえて2 枚の棚板をマスキングテープで固定します。棚板が1 枚なら、もう1枚は端材を使います。
2)側板側の棚ダボの取りつけ位置(中心)を測り、それに合わせて2 枚の棚板の合わせ目に印をつけます。
3)加工する側面を上に向けて、棚板を作業台に固定します。クランプ2 個と角材を使うと板を立てて固定できます。
4)棚受け部分の外径と同じか、ひと回り大きいサイズのドリルで、❷の印の位置にダボの長さより少し深い穴を掘ります。
5)ピンの位置に合わせて、左右側面の4 か所に同じように穴を掘ります。
6)棚板の下面に半円状の溝ができます。穴を大きめにしておくと、溝の位置が少しずれてもダボがはまります。
■(著)山田芳照 :棚の取りつけ方デザイン、DIY技術監修、DIY講師
棚の取りつけ方