本格的な板戸作りに挑戦、アクリル戸の作り方

アクリル引き違い戸の作り方

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本格的な板戸作りに挑戦、アクリル戸の作り方

アクリル戸の作り方
見た目よし、加工性よしの便利素材で簡単製作

透明なプラスチックのなかでもっとも透明度が高く、硬さもあるアクリル板は、引き戸の材料にぴったり。自分で加工できるので、DIYの収納作りにもおすすめの素材です。取り付けの工程は、アクリル板を使うサイズにカットして、既製のレールを貼るだけの簡単さ。収納の本体を組み立ててから、開口部のサイズに合わせて加工すればよいところも、作業がわかりやすく初心者向きといえます。

レールは上部用と下部用を用意。上部用は下部用の2倍ほどの深さがあります。取り付け時には間違えないように注意しましょう。

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作例の収納本体は18mm厚の集成材で製作。レールを後づけするので、既存の収納ボックスにアクリル戸をつけることもできます。

材料は3mm厚アクリル板、ガラス戸レール(3mm)の上下、10mm角アクリル棒。加工にはアクリルカッターが必要です。

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1)扉を取り付ける収納本体の幅内寸を測ります。作例で使用している枠の寸法は514mmです。

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2)プラスチック用ノコギリを使って、①で測った寸法通りに上下のレールをカットします。

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3)レールの裏面に両面テープを貼ります。両面テープは木材とプラスチックの両方に使えるタイプを使ってください。

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4)枠の天板と底板の前面に合わせてレールを貼ります。レールは上下を間違えないように注意。

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5)上下のレール間と上レールの溝深さを測って、アクリル戸の高さを求めます。
■高さ[レール間(335mm)+上レール深さ(8mm)ー余裕(2mm)=341mm ■幅[内寸(514mm)÷2+重なり(10mm)=267mm]

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6)マスキングテープを貼ってカットラインを出します。保護紙がついている場合は、ペンで線を引きましょう。

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7)アクリルカッターで溝を入れます。最初に軽く筋をつけ、何度かにわけて深く削ります。

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8)板の厚みの半分程度の深さまで溝を入れたら、削った面を上にして作業台の角にアクリル板の切断線を合わせます。板チョコを折るときの要領で、上から力を加えて一気に折り取ります。力の掛け方が悪いときれいに折れないので、思い切りよくやりましょう。

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9)寸法の板を2枚作ります。切断面のバリはケガにつながるので、金属用ヤスリでなめらかに整えておきましょう。

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10)取っ手は10mm角のアクリル棒をカットして作ります。まずプラスチック用ノコギリで40mmの長さにカットします。

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11)取っ手の取り付けには透明なアクリル用両面テープを使います。専用接着剤より扱いやすくておすすめです。

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12)ひと回り大きいサイズにカットした両面テープを取っ手に貼り、はみ出した部分をカットします。

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13)両面テープの保護紙をはがしてアクリル戸に取っ手を貼ります。固定位置にはマスキングテープで印をつけておきます。

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14)2枚のアクリル戸の加工が完了。アクリル板はキズつきやすいので、保護紙をつけたまま加工するとよいでしょう。

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15)奥側から順に戸を入れます。戸の滑りが悪い場合は、レールにシリコンスプレーを噴いて潤滑してください。

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オススメ
アクリル板やアクリル棒をカットすると、切断面は細かいキズで白く見えます。クリアに戻すにはこのアクリル研磨剤が有効です。使用中についた小キズを消すなどのメンテナンスにも利用できます。

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