機能素材である珪藻土で壁をアレンジ
珪藻土は、壁に塗ることでざらっとした質感に仕上がり、部屋にナチュラルなアクセントを加えてくれます。また、調湿性能が高く、部屋の湿度を絶妙な状態に保つという機能も兼ね備えています。不快感の原因にもなる室内の余分な湿気を吸収し、冬場は結露なども防ぐ素材です。また、臭いを吸収し、抑える働きも期待できますので、ペットを飼っている家庭では重宝するでしょう。塗る前は非常に滑らかで柔らかい状態ですので、広い壁に塗る作業もスムーズに行えます。快適、かつ健康的な部屋作りのために、ぜひ導入を検討したい素材です。
Before
好みの模様を付けてみる
珪藻土の壁には、ブラシなどを使って模様を付けることもできます。乾く前に手早く作業しましょう。
壁の隅々までまんべんなく
角になっていて塗りにくい部分も、コテの先や後ろを使って、しっかりと塗り付けましょう。
コテ塗り2回で仕上げる
既存の壁紙の上に塗るため、珪藻土の重みで壁紙がはがれないようにタッカーで壁紙を補強する。
壁の周囲を養生します。珪藻土の塗り厚みを考慮して壁際から3mm程度離したところにマスキングテープを貼ります。
今回は塗らない腰壁部分と床面をマスカーで養生します。
壁紙の吸い込みで仕上げにムラができないように、プライマーを下塗りします。
おたまを使って、珪藻土をコテ板に適量とります。
コテ板の上で、コテを使って練ると少し柔らかくなります。コテ板の横に適量のせます。
始めに下塗りです。壁に軽くあて、下から上に珪藻土を塗っていきます。コテは上を少し浮かせて動かすとなめらかにいきます。
次にコテを横に動かしながら、壁全体、均一に塗っていきます。下塗りでは下地が薄く見える程度で良いです。
壁全体にまんべんなく塗れたら、いったん乾かします。
下塗りが乾いたら、仕上げ塗りをします。下塗りと同じ要領で、下地が隠れるように均一に塗ってください。
均一に塗りが出来たか、少し離れて全体を見ます。。気になる凹凸や、下地が見えるところがあれば乾く前に修正してください。
表面が乾く前に、マスキングテープをとります。テープの上に珪藻土が付いてる箇所は珪藻土をとらないように丁寧にとってください。
■(著)山田芳照 :珪藻土を塗るデザイン、DIY技術監修、DIY講師