作品づくりが楽しめる素材。加工するなら種類を要チェック。
プラスチックは、成形された製品のほかにも暮らしのさまざまなシーンで活躍しています。主原料は石油で、何段階もの化学合成を経て様々なプラスチック原料が作られ、成形、加工されています。プラスチック製品を購入するときは、素材の種類はあまり気にせずに選びがちです。そのまま使うならあまり問題ありませんが、接着剤や塗料などには材質を特定しているものがあり、加工する場合、材質を把握していないと、接着剤や塗料で溶けることがあります。見た目で区別しにくい素材だけに購入時には種類をチェックしておく方が良いでしょう。
アクリル板
ガラスのように透明度が高く光沢がある。ほかに半透明や色つきもある。切る、曲げる、丸めるといった加工性に優れ、着色も可能。
硬質塩化ビニル板
アクリル板よりやわらかく、加工しやすい。基本的に加工方法はアクリルと同じで、曲げや衝撃に強い性質がある。接着剤は種類が異なるの注意。
低発泡塩ビ板
丈夫で水に浮く軽さ、薄いものははさみ、厚いものはカッターで簡単にカットできます。シルクスクリーン印刷なども可能でインテリア素材としても人気
アクリル補材
四角や丸、筒状などいろいろな形状がある。細長い四角や三角は、箱物の隅にはり、接着して補強に使われることが多い。
専用接着剤
アクリル用(左)と硬質塩化ビニル(右)では種類が異なるので注意。接着部分の汚れを取り、固定し、付属の注射器で少量つける。溶かして接着する。
プラスチックカッター
プラスチックの表面に爪のような刃をあてて溝を作ります。板厚の半分程度まで溝が出来たら、アクリル板を折ってカットすることができる。
■(著)山田芳照 :プラスチック素材、DIY技術監修、DIY講師