ふすまの張り替え

ふすまの張り替え

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部屋を彩るふすまに、汚れや色あせ、やぶれが目立つようでは、和室の雰囲気が台なしです。劣化が気になりはじめたら、張り替えでリフレッシュしましょう。昔ながらの本ふすまの場合は枠をはずす手間がかかりますが、ベニヤ板などを下地に張った板ふすまと呼ばれるタイプであれば、枠を触らずに作業できるので簡単です。 張り替え用のふすま紙には、簡単に張れるアイロンタイプ、シールタイプなどもありますが、仕上がりがきれいな再湿タイプがおすすめです。2枚程度までであれば、古いふすま紙の上に重ね貼りができます。

ふすまの張り替え

今回使うのは、ふすま紙(再湿タイプ)

ふすま紙(再湿タイプ)

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1 枚分のサイズにカットしたふすま紙は、作業しやすいように巻きぐせを取っておきます。角の部分から斜め方向に逆巻きすると、シワにならずにくせを取れます。

作業しやすいように巻きぐせを取っておきます

びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで少し持ち上げ、浮いたクギの頭をびょう抜きでつかんで引き抜きます。

びょう抜き

びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで

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びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで
びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで

破れをそのままにして新しいふすま紙を貼ると、その部分が浮いてきれいに仕上がりません。先に下貼り紙や茶チリで補修しておきましょう。

下貼り紙や茶チリで補修しておきましょう

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作業中、枠にのりがついて、汚れないように、枠の幅より太いマスキングテープを貼って養生します。

マスキングテープを貼って養生します

ふすま紙の端をふすまの上端にピンチで仮どめし、軽く引っ張りながら下まで伸ばします。

ふすま紙の端をふすまの上端にピンチで仮どめ

伸ばしたふすま紙の下側を、枠の外側に沿ってハサミでカットします。ふすま紙が短いと作業しにくいので注意します。

枠の外側に沿ってハサミでカットします

たっぷりと水を含ませたスポンジで、ふすま紙の裏面を叩くようにして濡らし、のりを戻します。
ふすま紙の裏面についているのりを戻すには、水をたっぷりつける必要があります。水の量は、ふすま1枚分につき約400cc(コップ2杯分)が目安です。強くこするとのりが取れるので、スポンジで軽く叩くようにして全体を濡らします。その後は紙が伸びきるまで3〜5分待ち、指で触ってぬるぬるしてきたら貼りごろです。

たっぷりと水を含ませたスポンジで、ふすま紙の裏面を叩くように

端の余りが均等になるように、ふすま紙をふすまの上にのせ、上端を縁に沿ってなでバケで押さえて位置決めします。

上端を縁に沿ってなでバケで押さえ

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なでバケを使って真ん中を下へ、さらに左右へ空気を追い出すようになでます。シワができたときは、一度はがして押さえなおしてください。

なでバケを使って真ん中を下へ、さらに左右へ空気を追い出す

縁の部分はなでバケで叩きながら押さえて、隅まできちんと貼ります。浮いているようなら、ヘラで押さえてください。

縁の部分はなでバケで叩きながら押さえて

縁にカット定規をあて、カッターの刃ができるだけ奥に入るようにして余りをカットします。途中でカッターをはずさず、定規をずらしながら1辺を切ります。

カット定規

カット定規

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浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします

浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします。張ったあとにできたたるみは、乾燥とともに張って消えます。

浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします

ふすま紙の上から引き手の穴を探し、カッターで十字に切り込みを入れて指で押さえます。

カッターで十字に切り込みを入れて指で押さえます

クギ穴の位置が上下になるように引き手金具をはめ込み、クギ締めでクギをしっかりと打ち込んで固定します。

クギ締めでクギをしっかりと打ち込んで

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