部屋を彩るふすまに、汚れや色あせ、やぶれが目立つようでは、和室の雰囲気が台なしです。劣化が気になりはじめたら、張り替えでリフレッシュしましょう。昔ながらの本ふすまの場合は枠をはずす手間がかかりますが、ベニヤ板などを下地に張った板ふすまと呼ばれるタイプであれば、枠を触らずに作業できるので簡単です。 張り替え用のふすま紙には、簡単に張れるアイロンタイプ、シールタイプなどもありますが、仕上がりがきれいな再湿タイプがおすすめです。2枚程度までであれば、古いふすま紙の上に重ね貼りができます。
![ふすまの張り替え](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2773-1-700x467.jpg)
今回使うのは、ふすま紙(再湿タイプ)
![ふすま紙(再湿タイプ)](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2647-467x700.jpg)
1 枚分のサイズにカットしたふすま紙は、作業しやすいように巻きぐせを取っておきます。角の部分から斜め方向に逆巻きすると、シワにならずにくせを取れます。
![作業しやすいように巻きぐせを取っておきます、DIY技術監修、DIY講師 山田芳照](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2591-700x467.jpg)
びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで少し持ち上げ、浮いたクギの頭をびょう抜きでつかんで引き抜きます。
びょう抜き
![びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2559-467x700.jpg)
![びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2629-1-700x467.jpg)
![びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2633-700x467.jpg)
破れをそのままにして新しいふすま紙を貼ると、その部分が浮いてきれいに仕上がりません。先に下貼り紙や茶チリで補修しておきましょう。
![下貼り紙や茶チリで補修しておきましょう](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2580-700x467.jpg)
作業中、枠にのりがついて、汚れないように、枠の幅より太いマスキングテープを貼って養生します。
![マスキングテープを貼って養生します](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2582-700x467.jpg)
ふすま紙の端をふすまの上端にピンチで仮どめし、軽く引っ張りながら下まで伸ばします。
![ふすま紙の端をふすまの上端にピンチで仮ど、DIY技術監修、DIY講師 山田芳照](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2585-700x467.jpg)
伸ばしたふすま紙の下側を、枠の外側に沿ってハサミでカットします。ふすま紙が短いと作業しにくいので注意します。
![枠の外側に沿ってハサミでカットします](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2588-700x467.jpg)
たっぷりと水を含ませたスポンジで、ふすま紙の裏面を叩くようにして濡らし、のりを戻します。
ふすま紙の裏面についているのりを戻すには、水をたっぷりつける必要があります。水の量は、ふすま1枚分につき約400cc(コップ2杯分)が目安です。強くこするとのりが取れるので、スポンジで軽く叩くようにして全体を濡らします。その後は紙が伸びきるまで3〜5分待ち、指で触ってぬるぬるしてきたら貼りごろです。
![たっぷりと水を含ませたスポンジで、ふすま紙の裏面を叩くように](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2594-700x467.jpg)
端の余りが均等になるように、ふすま紙をふすまの上にのせ、上端を縁に沿ってなでバケで押さえて位置決めします。
![上端を縁に沿ってなでバケで押さえ](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2603-700x467.jpg)
なでバケを使って真ん中を下へ、さらに左右へ空気を追い出すようになでます。シワができたときは、一度はがして押さえなおしてください。
![なでバケを使って真ん中を下へ、さらに左右へ空気を追い出す](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/SUS2607-700x467.jpg)
縁の部分はなでバケで叩きながら押さえて、隅まできちんと貼ります。浮いているようなら、ヘラで押さえてください。
![縁の部分はなでバケで叩きながら押さえて](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2609-700x467.jpg)
縁にカット定規をあて、カッターの刃ができるだけ奥に入るようにして余りをカットします。途中でカッターをはずさず、定規をずらしながら1辺を切ります。
カット定規
![カット定規](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t_SUS0241-700x467.jpg)
![浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2620-700x467.jpg)
浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします。張ったあとにできたたるみは、乾燥とともに張って消えます。
![浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2624-700x467.jpg)
ふすま紙の上から引き手の穴を探し、カッターで十字に切り込みを入れて指で押さえます。
![カッターで十字に切り込みを入れて指で押さえます](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2627-700x467.jpg)
クギ穴の位置が上下になるように引き手金具をはめ込み、クギ締めでクギをしっかりと打ち込んで固定します。
![クギ締めでクギをしっかりと打ち込んで、DIY技術監修、DIY講師 山田芳照](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2022/02/t-2639-700x467.jpg)
■(著)山田芳照 :再湿タイプのふすま紙デザイン、DIY技術監修、DIY講師