室内壁の構造

室内壁の構造

投稿者:

壁に設備を取り付けるとき、見えない柱や間柱に対してネジを打つのは不安なものです。確実に作業ができるように、事前に壁裏の構造を知っておきましょう。

住宅の室内壁で多いのが、石こうボードや合板の壁材に、壁紙を貼って仕上げたものです。この場合、壁の内部は空洞になっていて、縦方向に柱や間柱、横方向に胴縁という下地材が入っている構造が一般的です。壁に収納棚や手すりなど、重さのかかるものを取り付ける場合は、これらの下地材を探してネジで固定する必要があります。あらかじめ下地材がどのような方向、間隔で入っているかがわかっていると、取りつけ位置を決めるとき、下地を探すときに役立ちます。作業をするときは、おおよその位置関係を頭に入れて取り掛かりましょう。

一般的な壁裏の構造
木造在来工法の場合、壁裏の柱と間柱はおよそ450mm 間隔で立っており、水平方向には300~450mm 間隔で胴縁が入っています。ツーバイフォー工法の場合は、450mm 間隔で縦枠があり、横方向の胴縁はありません。また、マンションなどのコンクリート住宅では軽量鉄骨の柱が使われていることが多く、壁材がコンクリートに直接張られていることもあります。

一般的な壁裏の構造

補強板のつけ方
棚などを取り付けたい位置に柱や間柱がない、また手すりのブラケットを取り付けるために間柱の幅が足りないといった場合は、補強板を利用する方法があります。まず下地のあるところに必要な長さの補強板をネジで固定し、その板に棚などを取り付ければ、下地からはずれた場所でもネジどめが可能です。

補強板のつけ方