ドアに窓をつけるアレンジは、デザイン性を高める効果的な方法です。新しく作るドアに採用するのはもちろん、既存のドアでも窓をつけることで大きく印象を変えることができます。ここでは室内ドアに多いフラッシュドアに、新たにアクリル窓をつけるための加工方法を紹介します。
開口を作る
作りたい窓の大きさを決めて線を引きます。
目の細かい細工ノコギリなどを使って線に沿って面材を切り取ります。
開口部分に骨組みが入っている場合は、これも切り取ります。
開口部の4辺に補強のための角材を入れます。
面材の上からピンネイルや小ネジ、小クギを打って補強の角材を固定します。クギなどの頭は、最後に装飾材で隠れます。
窓枠を作る
補強材の内側の寸法を測り、ぴったりはまるように木材をカットして窓枠を組み立てます。
窓枠の内側にアクリル板の保持枠を取りつけます。内寸に合わせて工作材をカットし、木工用接着剤と隠しクギで窓枠の内側に固定します。
接着剤が乾燥したら隠しクギの頭を飛ばし、好みの色で塗装します。これで窓枠ができあがりました。
補強材の内側に、木ネジを打って窓枠を取りつけます。
アクリル窓を取りつける
窓枠の内寸に合わせてアクリル板に線を引き、アクリルカッターでカットします。アクリルカッターを使うときは、金属製の定規をあて、繰り返しアクリルを削って溝をつけます。溝が厚みの3分の1程度の深さになったら、作業台の角を利用して一気に押し割ります。
窓枠にアクリル板を入れ、窓枠の4辺に保持枠を接着します。アクリル板を固定できました。
飾りの格子を入れたいときは、両面テープを使って直接アクリル板に貼りつけると簡単です。
薄い工作材を窓枠の外寸に合わせてカットし、木工用接着剤でモールのように貼りつけます。
窓がついたことで明るく、軽い印象になり、おしゃれ度がアップしました。部屋や廊下に光を取り込む効果もあります。
■(著)山田芳照 :室内ドアに窓デザイン、DIY技術監修、DIY講師