おもりを使用する電源遮断装置の取りつけ方を解説します。同じしくみの装置でも商品によって設置スペースの大きさや位置が異なります。設置スペースの確認や実際の取りつけは、商品に付属の説明書を参考に行ってください。
![おもりを使用する電源遮断装置](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7471-700x524.jpg)
![おもりを使用する電源遮断装置](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7485-700x466.png)
①本体:下部は水平器のついた台座、上部はキャップストッパーになっています。ブレーカーの下に設置スペースがない場合は、上下を切り離して貼りつけます。
②球状おもり:大きい地震が発生すると台座から転がり落ち、ヒモを介してレバーを引き下げます。加速度を高めたいときは付属の長いヒモに交換します。
③震度調整用リング:この製品は台座の大きさによって装置が反応する(おもりが落下する)震度を調整します。リング未使用時は震度5強以上、調整リング(小)取りつけ時は震度6以上、調整リング(大)取りつけ時は震度7以上に設定できます。
④レバーキャップ:ブレーカーレバーにヒモをつなぐために使用。レバーの形状に合うものを選んで使用します。
1.設置する位置を決める
説明書に従って、主ブレーカーもしくは漏電ブレーカーの近くに電源遮断装置の本体を設置できる場所を探します。基本位置であるブレーカーの下にスペースがない場合は、上や横に取りつけできるスペースがないかを確認しましょう。
配電盤の正面に適当なスペースがない場合や正面パネルが曲面になっている場合、カバーつきの場合は、側面に取りつけることもできます。
![主ブレーカーもしくは漏電ブレーカーの近くに](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7492-700x466.png)
2.本体を取りつける
取りつけ位置の表面にホコリなどがないようにきれいに拭き、セロハンテープやマスキングテープで本体を仮どめします。
![セロハンテープやマスキングテープで本体を仮どめ](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7498-700x466.jpg)
本体についている水平器の気泡を確認しながら、左右方向の水平が出るように貼りましょう。
![水平器の気泡を確認しながら](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7487-700x524.png)
続いて台座の前後方向の水平を出します。台座の下についている調整ネジをドライバーで回し、水平器の気泡が中心にくるように台座の角度を調節します。取りつけ位置がわかるように鉛筆やテープで印をつけておき、本体後面についている両面テープの剥離紙を剥がして配電盤に貼りつけます。貼り直しができないので、しっかり位置決めをしてから両面テープで貼りましょう。
![台座の前後方向の水平を出します](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7501-700x524.jpg)
3.おもりを設置する
おもりの設置作業は、本体を貼り付けてから半日以上おいてしっかり接着できてから行います。
設定したい震度の調節リングを選んで置き台にはめます。
![おもりを設置する、DIY技術監修、DIY講師 山田芳照](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7505-700x523.jpg)
おもりを置き台の上にのせ、キャップストッパーの穴に付属のヒモを通します。ブレーカーレバーの形状に合うキャップを選んでヒモの先に結びつけ、レバーに被せて設置完了です。
![キャップストッパーの穴に付属のヒモを通します](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7506-700x524.jpg)
4.動作を確認する
遮断器が正常に遮断することを確認します。電源が遮断されても問題ないことを確認してから、指でおもりを軽く押して落とし、ブレーカーが落ちることを確認しましょう。標準のヒモでレバーが下がらない場合は、加速度を増すために付属の長いヒモにつけかえて再度テストしましょう。
5.ブレーカーの下に本体を設置できない場合
本体を切り込みに沿ってハサミで切り分けます。キャップストッパーのついている上部をブレーカーの下に貼り、空いているスペースに(2)の要領で本体を設置します。
![ブレーカーの下に本体を設置できない場合](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7513-560x700.jpg)
カバーつきの配電盤に設置したときは、カバーを完全に閉めないようにしましょう。ヒモが挟まるとレバーを引き下げられず、電源を遮断できません。
![カバーつきの配電盤に設置したとき、DIY技術監修、DIY講師 山田芳照](https://diyhowto.jp/library/wp-content/uploads/2021/01/TQGP7514-560x700.jpg)
■(著)山田芳照 :電源遮断装置、DIY技術監修、DIY講師