さしがね

さしがねの使い方

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さしがねは、直角に曲がっている金属製の定規です。長さを測ったり、材料に寸法どりをしたりするほか、垂直の線、45度の線、等分の線など、木工で使ういろいろな種類の線を簡単に引くことができます。また、直角や平面の確認に使うこともでき、実に多用途。木工をはじめる際に、用意しておきたい基本工具のひとつです。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

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漢字では曲尺のほか、差金、指金、指矩などとも表記し、「かねじゃく」の読み方もあります。長いほうを「長手(ながて)」、短いほうを「妻手(つまて)」と呼びます。幅は15mmmで統一され、長手の長さが500mm、300mm、150mmのものが一般的です。DIYの木工で使うのであれば、最初の一本は300mmのものをおすすめします。その後、用途によっての使いやすさに応じて、長いものや短いものを加えていくとよいでしょう。

ほとんどのさしがねには、両面に目盛りがついています。表裏ともにメートル表記の目盛りがついているもののほか、片方に尺目盛り、丸目、角目という特殊な目盛りがついているものがあります。一般的な木工では、両面ともメートル表記のものが使いやすいでしょう。

測り方の基本
材料の端から長さを測るときは、指の腹で角をそろえると、位置あわせが簡単で確実です。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

垂直線の引き方
さしがねをしっかり押さえ、線を引きたい目盛りのところに印をつけます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

さしがねの一方を材料の側面にかけてあて、印の位置で線を引きます

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

平行線の引き方
上の作業と同じ要領で、位置をずらしてさしがねを押さえれば、連続して平行線を引くことができます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

2面に線を引く
ノコギリで材料を切り落とすときは、2面に線があると切りやすくなります。先に引いた線にさしがねをあわせれば、もう1 本の垂直線を簡単に引くことができます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

知っていると便利なさしがねの活用方法

直角を確認する
切り落とした材料の角にさしがねをあてると、直角が出ているかを確認できます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

直角を確認するところによって、外側と内側を使いわけましょう。

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45度の線を引く
妻手と長手の目盛りが同じ数字になるようにあてると、二等辺三角形ができ、45度の線を引けます。額縁や枠の角を45度で留め継ぐときに利用できます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

等分の線を引く
材料を等間隔にわけたいときに、さしがねは便利に使えます。材料の寸法がわけたい数で割り切れないときでも、目盛り上で等分することで、簡単にわけることができます。

10cm幅を3等分するため、3で割り切れる12cmの目盛りを端にあわせ、4cmと8cmに印をつけます。

木工作業で線を簡単に引くさしがねの使い方

場所をずらして同じように3等分する印をつけ、2か所の印を結ぶ線を引きます。

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