ナチュラルな雰囲気で草花を引き立てる木製プランターに
花を寄せ植えしたり、野菜を育てるためにプランターを利用している方は多いでしょう。実用性を考えれば軽くて価格も手頃なプラスチック製が使いやすいのですが、雰囲気に欠ける見た目がなんとも残念です。そんな実用プランターを庭にマッチするものに変身させるために、無垢材で素敵なカバーを手づくりしましょう。底付きタイプは高さを調整して植物への日当たりや見栄えを変えることができます。木製のプランターカバーは水やりや雨の水対策が大切です。水がたまらないように木材のつなぎ目にすき間を設け、底板をつけるときは水はけよく作るようにしましょう。
枠を組み立てるために310mmと600mmの側板にネジの下穴をあけます。木材をあてて角をそろえて作業すると、位置をずらさずにあけられます。

40mmの木ネジで木材を固定します。1×材のような薄い木材の木口付近は木割れしやすいので、スリムタイプの木ネジを使いましょう。

上下2 段分の枠を組み立てます。

下段の枠に底板を取り付ける位置を決めます。4本の1×3材を均等に配置する(ここでは70mm間隔)ための印をつけます。

つけた印に合わせて底板をネジどめします。底板を枠の下側に合わせて、厚みの真ん中に下穴をあけてから木ネジを打ちましょう。

底の部分は写真のようにすき間の大きいスノコ状になります。プランターと土の重さを支える十分な強度があって、水はけのよい構造です。

上段の枠の角に合わせて脚をネジどめします。接合強度を高めるために1 箇所につき4 本の木ネジを打っておきます。

続けて下段の枠と脚を固定します。スペーサーとして1 ×材を挟み、枠のすき間をそろえておいてネジどめします。

枠の真ん中に位置を合わせてセンターの脚を固定して、底板付きプランターボックスの完成です。

耐久性と耐候性に優れている屋外木部用塗料で塗装します。底板は水に濡れることが多いので、裏面までしっかり塗っておきましょう。

深さは使用するプランターの高さに合わせて調整しましょう。1〜2cm程度深く作ると内側のプランターが目立たず、水やりがしやすくなります。


■(著)山田芳照 :プランターカバーデザイン、DIY技術監修、DIY講師
