玄関スペースを有効に使えて壁のアクセントにも
コートハンガーは、出かけるときによく使う上着や帽子、バッグなどをかけておくととても便利です。玄関や廊下などの狭いスペースでも場所をとらず、作成も簡単な壁掛けタイプをまずは作ってみませんか。つくりがシンプルなぶん、木材や塗料にこだわったり、デザイン性の高いフックを選んで楽しみましょう。今回はアレンジの一例として、小物を飾れる棚とメッセージやイラストを書ける黒板をつけました。使い方の自由度が高まるようなひと工夫を、ぜひ考えてみてください。
道 具
■電動ドリルドライバー ■ノコギリ ■金づち ■ドライバー ■クランプ ■下穴用ビット ■ドライバービット ■さしがね ■メジャー ■ハケ ■マスキングテープ ■サンドペーパー ■木工用接着剤
材 料
■シナ合板(12mm厚)
ベース板:300×700mm 1枚
■SPF 1×4材(19mm厚)
棚板:89×700mm 1枚
■SPF 1×3材(19mm厚)
フック台座:63×700mm 1枚
棚受け:63×200mmほど(端材) 1枚
■薄板材(スギ、ツガなど)(6mm厚)
黒板枠:24×910mm 2枚
■フック 3個 ■屋内用水性塗料 ■黒板塗料 ■木ネジ 長さ25mm、35mm ■隠しクギ ■ビスキャップ
ヒント
木ネジの頭を簡単に隠す
ビスキャップを使うと、見せたくないネジ頭を簡単に隠せます。座金を木ネジにつけて一緒に締め込み、最後にキャップをはめればOK です。
メッセージボードつきコートハンガーを作る
1)フック台座の上に棚板をL 字にあわせ、35mm の木ネジで固定します。木材の接合部には、木工用接着剤を塗ります。
2)フック台座の端材に、木材の端から45度の線を引きます。45 度を持っている止め型スコヤを使うと簡単です。
3)線に沿ってカットし、棚受けを2つ作ります。端材は捨てずにとっておくと、いろいろと利用できます。
4)フック台座の両端から20mm 内側に線を引いて棚受けをあわせ、垂直の下穴を2 か所にあけます。
5)両側の棚受けを35mm の木ネジで2か所ずつとめて、棚板とフックベースの組み立てが完了です。
6)❹の部材に木工用接着剤を塗り、ベース板の下端にクランプで固定。裏側から25mm の木ネジで4か所をとめます。
7)部材の組み立てが完了しました。引き続き、棚の上部を黒板にするため、加工していきます。
8)上部と左右の3 辺に黒板枠を取り付けます。枠材を縦横の長さにあわせ、角になる部分をそれぞれ45 度にカットします。
9)枠材に木工用接着剤を塗り、ベース板の縁にあわせて固定。隠しクギを打ち、接着剤が乾いたらクギの頭を折りましょう。
10)棚の上の面に黒板塗料を塗ります。先に周囲をお好みの塗料で塗り、マスキングテープで養生をしてください。
11)ドライバーを使い、付属のネジでフックを固定します。先にセンターに取り付け、残りを等間隔に配置すると整います。
12)壁の下地を探して印をつけ、水平を確認しながら35mm の木ネジでコートハンガーを取り付けます。
■(著)山田芳照 :コートハンガーデザイン、DIY技術監修、DIY講師