散らかりがちな書類を整理&収納 ペーパートレーキャビネット

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散らかりがちな書類を整理&収納、ペーパートレーキャビネットデザイン DIY技術監修、DIY講師 山田芳照
ペーパートレーキャビネットデザイン DIY技術監修、DIY講師 山田芳照

 片づけるのが面倒でついついため込んでしまいがちなのが手紙や書類、チラシなどの紙類です。こういったものは、サイズもまちまちなうえ、そのまましまおうとしても意外にスペースを取ってしまうもの。だったらスペースを節約しようと折りたたんでしまうと、かえってかさばって余計に収納が大変になってしまいます。そのため、結局「あとでいいや」などと片づけを後回しにしてしまいがちです。
 でも、片づけを放っておいてテーブルやカウンターの隅にためこんでしまうと、あっという間にそれらが高く積みあがっていき、ある日突然、雪崩のように崩れだす。そして、結局その散らかった紙類の片づけに追われることになってしまう。そんな経験はないでしょうか。そんな経験のある方におすすめしたいのが書類をたたまずそのまま収納できるペーパートレーです。大きな紙類をトレーにそのまま投げ込むだけでいいので片つけが簡単。さらに、ペーパートレーをキャビネットでまとめておけば種類ごとに整理もできて、あとで「あの書類どこにしまったかな?」なんて失敗も防げます。 ただ市販のペーパートレーやレタートレーは、事務的なものばかりでちょっと無機質。インテリアにあわないかもしれません。だったら自分専用のペーパートレーキャビネットを手作りしてみましょう。ペイントなどで個性を演出することもできます。基本は箱型のキャビネットに、A4サイズがそのまま収納できる大きめの引き出し式ペーパートレーを組みわせるだけで
簡単。構造がシンプルなので複数作って、スタッキングしてもいいでしょう。一つあればデスク
回りやカウンター回りが片付くこと間違いなしです。

ペーパートレーを作る
1)こちらがペーパートレーの材料。両側にある細い角材はキャビネットに取りつけるペーパートレー用の受桟です。

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2)あらかじめサイズ通りにカットしておいた材料をサンダーで研磨。バリなどを取っておきます。

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3)トレーの前板、上端から20mmの位置に線を引き、さらにテープなどを使い端に曲線を作って装飾的なカット線を描きます。

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4)描いた線の通りに前板に取っ手となる切り欠きを作ります。ジグソーを使って、慎重に切り取りサンダーで研磨します。

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5)描いた線の通り滑らかな線で取っ手部分が切り抜けました。

6)次に前板と横板をつなぐための下穴をあけます。木ネジの皿頭部分が木材に埋まるように皿取ドリルビットを使用します。

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7)前板両端に下穴を2カ所ずつあけたら、横板の小口部分に木工用接着剤を塗り、前板と組み合わせます。

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8)横板は前板の上下端に固定します。下穴部分に25mm の木ネジをさし込み、ドリルドライバーでねじ込み横板を固定します。

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9)同様に上側の横板も木ネジで固定します。その際前板を上下反転すると端に合わせて正確に取りつけることが可能です。

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10)次にトレーの後板を加工します。横板上下のすき間と同じ位置に10mm 角ほど切り欠きを作り受桟の通るスリットを作ります。

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11)加工ができたら、下穴を開け、横板の小口に木工用接着剤を塗ってから木ネジを使ってしっかりと固定してください。

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12)2.5mm厚のMDF材を枠の底側に置き15mmの細ネジで固定してください。同じものをもう2つ作ります。

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キャビネットを組み立てる
1)次にペーパートレーを収納するキャビネットを作ります。材料は18mm 厚の集成材です。まず寸法通りにカットしてください。

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2)先に側板にトレーのレールとなる受桟を取りつけます。2枚まとめて板の下端から32mm、16mm、200mの位置に線を引きます。

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3)受け桟の角材に木工用接着剤を塗り、引いた線が受桟の上側にくるように、角材を置いて、隠し釘を打って固定します。

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4)隠し釘の頭部分に端材を当てて、金づちで打ち飛ばします。両方の側板にこのように受け桟を取りつけてください。

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5)次に天板と側板を木ネジでつなぎます。天板にはあらかじめ下穴をあけておき、板が割れるのを防ぎます。

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6)このようなU 字型になります。

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7)後ろ板は天板と側板に挟まれるように取りつけます。側板に下穴をあけてから長さ40mmの木ネジでしっかり固定します。

散らかりがちな書類を整理&収納、ペーパートレーキャビネットデザイン DIY技術監修、DIY講師 山田芳照
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8)最後に底板を取りつけます。こちらも天板と同じように先に下穴をあけておいてから側板に木ネジで固定します。

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9)キャビネットができました。先に作っておいたペーパートレーを受桟に差し込みスムーズにスライドするか確かめましょう。

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10)塗装は好みの色で塗って下さい。今回はマスキングを施し、トレーの前板だけを水性ペイントで黒に塗りました。

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11)キャビネットは木目を生かしナチュラルカラーのオイルステインで仕上げました。浸透したら余計な塗料を拭き取ります。

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12)これで完成です。木目が美しい落ち着いたイメージのペーパートレーキャビネットができました。

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■(著)山田芳照 :ペーパートレーキャビネットデザイン、DIY技術監修、DIY講師

ペーパートレーキャビネットを作る講座があります。お問合せください。