散らかりやすい小物類を引き出し収納で整理整頓
身に着けるアクセサリーや爪切りに体温計、マスクなどの日用品。さらにペンやゼムクリップ、
スタンプなどの文房具など。生活空間には細々したものがあふれがちです。
こういった小物類は「また使うものだから」とついテーブルなどの上にそのまま放置してし
まいがちですがそのままではあっという間にものであふれて散らかってしまいます。
また、置き場所が決まっていないと必要な時に見つからないなどの困ったことにもなりかね
ません。
小物類は日ごろから決まった場所にしまっておいて、どこにあるのか一目でわかるように整
理しておき、すぐに取り出せるようにしておくのが片づけるためのコツです。
しかし、デザインや形、大きさんなどもまちまちな小物類はキチンと収納するのが意外に難
しいもの。でも、そんなときに役立つのが引き出し収納キャビネットです。
小さな引き出し収納がいくつもあるキャビネットなら、小物類の種類や大きさなどにわけ
て、すっきりと収納することが可能です。
いくつもの引き出しを組み立てるのに少し手間はかかりますが、基本は四角い枠の組み合わ
せなので決して難しくはありません。ぜひチャレンジしてみてください。
取っ手やネームプレート、またペイントなどで個性を演出してみるのもおすすめです。
塗装を行う場合は、取っ手やネームプレートなどを取りつける前に行うといいでしょう。
仕切り板に引き出しの受け桟取りつける
1)キャビネット本体には15mm 厚、引き出しに12mm 厚のシナ合板を使います。
引き出しは計9 個必要です。
2)材料はホームセンターなどで指定サイズに切り出してもらい、カット面をサンダーで磨き、荒れやバリを取ります。
3)キャビネットの側板と仕切り板を並べ、上から120mmと240mmの位置に線を引きます。仕切り板は両面に線を引きます。
4)受け桟は計12 本必要です。12mm 厚の合板を180 × 25mm に切り出したものです。
5)受け桟が割れないようあらかじめドリルで下穴を開けます。板の端から指一本分あけた位置に穴をあけるのがコツです。
6)全ての受け桟の両端に穴をあけていきましょう。ドリルで穴をあける際は板の下に捨て板を敷いておきます。
7)受け桟の全てに穴をあけ終えたら、仕切り板と側板に取りつけます。まずは木工用接着剤を塗ります。
8)受け桟は側板、仕切り板に引いた線の下側に取りつけます。
9)受け桟はキャビネットの奥側にピッタリとそろうようにして25mmの細ネジで固定していきます。
10)仕切り板両側に受け桟を取りつけます。引き出し前板が収まるスペース確保のため受け桟は奥側に取りつけてください。
11)次にキャビネットの天板と底板となる606mm × 200mm の合板を用意し、仕切り板を取りつける位置に印をつけます。
12)線は板の両端から15+182mm=197mmの位置に引いてください。この線の内側(板の中心側)に仕切り板を取りつけます。
■(著)山田芳照 :引き出し収納キャビネットデザイン、DIY技術監修、DIY講師