デザインを決めて穴を掘る
門扉から玄関扉や、テラスから門扉などの道のりのアプローチは、家の顔ともいわれています。ほんのわずかな距離でもデザインによってはエクステリアのイメージを変えてくれるので、自らのセンスを訪れる人たちにアピールできます。 おしゃれなアプローチに変えてくれる敷材はレンガや天然石などさまざまですが、おすすめなのがジョイントレンガです。天然石をレンガ風に仕立て3色の美しい色合いが洋風にマッチします。ジョイントレンガの魅力はロープで一体になっていること。一つ一つ敷材を敷く手間が省けます。今回のアプローチは、この特徴を生かしたモルタルを使用しないDIY です。アンティーク調のおしゃれなデザインなので、門扉まで歩くのが楽しい気分になること間違いなしです
アプローチ幅のデザインは当て木でイメージを固める。
ジョイントレンガの幅に合わせて当て木を作ります。長さは55cmです。この当て木を使えば、アプローチのラインを簡単に描けます。
アプローチのデザインを固めたら、ジョイントレンガの幅に見立てた当て木の両端にゴムハンマーで杭を打ち込みます。
今回のアプローチは緩やかなカーブを作るため、添えた当て木でカーブを描き、その両端に杭を打ちます。
全体に杭を打ってアプローチのライン取りができた状態です。ウッドデッキ付近は、幅を広めにして変化を出します。
アプローチのライン取りをした杭に水糸を結びます。杭に結んだ水糸を張っていき、ラインを出すようにします。
水糸で張ったラインがなめらかなカーブを描けるように、カーブ部分に杭を足し、微調整を図ります。
残りの片側も水糸を張ってラインを作った状態です。杭を打っただけの写真と比べて、緩やかなカーブが描けているのが分かります。
水糸の内側をスコップで掘っていきます。深さはジョイントレンガの厚みに加え、+2cmほどが目安です。
角材を使って掘った溝の高さを調整します。水平器で溝と地面が水平になっているかを確認し、土の出し入れで高さを調整します。
ラインに沿って溝を掘った状態です。掘った地面は平らになるようにしてください。柔らかい場合は足で踏んで固めます。
■(著)山田芳照 :ジョイントレンガデザイン、DIY技術監修、DIY講師