簡単、安価な床の全面貼り替えにおすすめ
汚れや傷みが目立つようになった床の全面貼り替えには、塩化ビニール製のクッションフロアが便利です。薄く柔らかいシート状なので軽いですし、カッターやハサミでカットができて作業が簡単。また、既存のクッションフロアに、重ねて貼ることができる手軽さも魅力です。 クッションフロアはクッション性があって水や汚れに強いのが特長ですが、遮音性の高いタイプ、傷がつきにくいタイプなども選ぶことができます。水まわりやダイニング、子供部屋など、貼りたい部屋にあわせて機能を選ぶといいでしょう。
クッションフロアを 購入するさいの注意
クッションフロアは、ロール状のものをカットして販売するのが一般的です。購入時には長さの算出によく注意しましょう。フローリング調など縦と横で向きが異なる柄の場合、どちらの方向に貼るのかで必要な長さが変わります。広い部屋に貼る際には、つなぎ目の柄をあわせるために無駄になるぶんも計算しましょう。また切りしろとして上下、左右に10cm 程度の余分が必要です。購入時は部屋の見取り図に寸法を入れて持参することをおすすめします。
道具
Before
トイレの床を貼るときは型紙を作ろう
床の幅と奥行、四方の壁から便器までの距離を測り、型紙を作ります。穴あき部分は便器より一回り大きくあけます。
位置をあわせて床に型紙を置き、便器の曲線部分に沿って小さく切った紙を貼って型をとります。
裏返したクッションフロアに型紙を重ね、油性ペンで型どおりに線を引きます。便器の周囲は3mm ほど大きくします。
床を乾拭きしてホコリを取ってから、壁際、便器の周囲のほか、中央部にも両面テープを貼ります。
クッションフロアの位置をあわせて置き、ドア側から両面テープの剥離紙をはがしながら順々に貼っていきます。
端部は巾定規を床と壁に強く押し付けるようにしてクッションフロアを押さえ、隅まできっちりと貼り付けます。
角の位置がわかるように目打ちで印をつけ、ハサミでV 字にカットします。
壁側に定規を押しつけ、余った部分をカットします。カッターの刃はこまめに折り、よく切れる状態で使いましょう。
クッションフロアの端をローラーでしっかりと押さえ、浮いているところがないように仕上げます。
便器との際をマスキングテープで養生し、すき間に防水シールを充填します。ヘラできれいにならしましょう。
防水シールが乾燥するのを待ってマスキングテープをはがし、作業は終了です。
■(著)山田芳照 :トイレにクッションフロアを貼るデザイン、DIY技術監修、DIY講師