円筒錠は台座にネジがないため、初めての方はどうやってノブを取り外せばよいか戸惑うでしょう。ただ、取り外し方さえわかれば、あとの作業は簡単です。チューブラー錠と同じように、レバーハンドルへの交換もできます。
1.ドア錠を確認する
内側も外側もノブの台座にネジがなく、すっきりしているのが円筒錠です。
交換作業の説明を理解しやすいように、ドア錠各部の名称を覚えておきましょう。
2.ドアノブを取り外す
ノブの首にある小さい穴に、千枚通しなどのとがった道具を差し込みます。当たったところを先端で押し込むと、バネのような手応えで沈み、ノブの留め具が外れてロックが解除されます。小穴のあるノブは、室内側についているのが基本です。
千枚通しを抜いて、ノブを引き抜きます。
台座の下側にある切欠きに、マイナスドラーバーの先端を差し込み、テコを利用して台座カバーを持ち上げて外します。
カバーの下から現れた座金を、ネジを緩めて取り外します。
室外側のノブを引き抜きます。
3.ラッチを取り外す
フロントを固定しているネジを緩めて、フロントごとラッチを引き抜きます。きつくはまっていて手で抜けないときは、ドライバーなどを使って奥から押してください。
5.新しい円筒錠を取りつける
円筒錠は、たいていは組みつけた状態で箱に入っています。分解し、取りつける準備をします。
室外側からノブを差し込みます。このときラッチ尾端のツメとノブの受けが噛み合うようにしてください。室内側から見て、完全に噛み合っていることを確認しましょう。
座金の表示を確認して、上下の向きを間違えないようにネジで固定します。
切り欠きが下側になる向きで、台座カバーをパチンとはめ込みます。
室内側のノブを差し込み、引き抜けないことを確認します。
これで円筒錠の交換が完了しました。
■(著)山田芳照 :円筒錠の交換方法、DIY技術監修、DIY講師