汚れた表面をリフレッシュし紫外線や雨による劣化を防ぐ
ブロック塀は砂やホコリで汚れるばかりでなく、カビやコケが発生すれば変色が進みます。
ひび割れから内部へ劣化が広がるおそれもあります。年月とともに汚れたブロックの化粧直し
には、表面の保護効果もある塗装が最適です。屋外用多用途や外壁用の水性塗料は、厚くて強
い塗膜を作るため、紫外線や雨による劣化、カビやコケの発生をおさえます。好みの色で塗っ
て、外観の印象を変えることもできます。塗装の持ちをよくするために、汚れをしっかり落と
し、シーラーを塗布してから上塗りをするのがポイントです。
Before
境界線を確認する
ブロック塀を塗装するときは、土地の境界線を確認しましょう。塀が境界線上にある場合はお隣りとの共有物となり、塗装するには許可を得る必要があります。
埋設された境界標を見て、ブロック塀の位置を確認します。
ブロック塀の天面を塗りたい場合は、念のためお隣りの了承を得ましょう。塗らない場合は養生しておきます。
材 料
■屋外用水性塗料
■水性シーラー(下塗剤)
道 具
■ローラーバケ(外装用)■ハケ■ローラー用バケツ■養生テープ■マスキングテープ■マスカー■ブラシ
掃除と養生をする
1)ブロックの表面や目地についた砂やカビなどの汚れを、毛が硬いブラシで強くこすってかき落とします。
2)高圧洗浄機、もしくは水とブラシを使って、くぼみなどに残っている汚れをきれいに洗って落とします。
3)1 日乾かし、養生テープを貼りやすいようにブロックのきわをほうきで掃いて、砂を取り除きます。
4)塗装しないところの境界部分に養生テープを貼ります。テープの浮きや曲がりがないように注意してください。
5)道具から落ちる塗料で汚さないように、作業場所のコンクリート土間にマスカーを広げて養生をします。
6)フェンスやポストなどの養生も忘れずに。建物や車が近くにある場合は、飛び散りに備えて念入りに養生しましょう。
下地を整えて塗装する
1)ハケを使い、目地や縁などの細かくて塗りにくいところに、下地剤のシーラーを塗ります。
2)残った広い面に、ローラーバケを使ってシーラーを塗ります。
3)塗料を使った上塗りも、シーラーを塗るときと同様に、作業しにくいところをハケを使って先に塗ります。
4)ローラーバケを使って広い面を塗ります。外装用ローラーは毛足が長いので、凹凸のあるブロックも塗ることができます。
5)塗料はローラーにたっぷりつけてからネットの上で軽くしごき、塗りやすい量を全体に含ませるのがコツです。
6)塗料が乾く前に養生をはがして作業は完了です。完全に乾くまで、「ペンキ塗りたて」の注意書きを貼っておきましょう。
■(著)山田芳照 :ブロック塀の塗装デザイン、DIY技術監修、DIY講師