セメント、モルタル、コンクリートの違い
セメントは粉状のもので一般に袋詰めされています。このセメントを水で練ったものをノロと呼びますが、そのまま使用することはほとんどありません。セメントに砂を混ぜたものをモルタルといい、さらに砂利を混ぜたものをコンクリートといいます。鉄筋コンクリートは、補強材として鉄筋をコンクリートに埋め込んだものを指します。
モルタル、 コンクリートの用途
コンクリートはブロック積みの基礎や建物の土台、池、テラス、駐車場の床など、強度の必要な場所で広範囲に使われています。
モルタルはブロックやレンガを積む時の接合材に加え、コンクリートを打った面の仕上げ材として、上塗りに使われています。
1.モルタルを作る材料は、セメント、砂、水です。
2.セメント1杯、砂3杯の割合でトロフネに入れます。
3.練りクワを使ってセメントと砂を空練りします。
4.セメントと砂が均一に混ざるまで丹念に空練りをしてください。
5.山をつくり、くぼみを付けて水を流し込みます。一度にたくさん流し込まずに、練りながら少しずつ水を足します。
6.水が外にこぼれないように流し込みした後、全体をていねいに練り合わせます。
7.練りクワを持ち替えて、トロフネの隅に残っているセメントと砂をすくい上げて均一になるように混ぜます。
8.全体がコテですくっても流れ落ちない程度の固さになれば完成です。基礎は水を少なく、仕上げ用は水を多めにするなど、作業の用途に合わせて固さを変えます。
コンクリートを作る場合
セメント1杯、砂3杯、砂利6杯の割合で空練りをします。砂が混ぜ合わさったインスタントセメントだと作業が楽です。
実際にできるコンクリートの量
■(著)山田芳照 :モルタルの作り方、DIY技術監修、DIY講師