●材料
石膏ボード(既存の壁と同じ厚みのもの)、定規、マスキングテープ、ボード用ノコギリ、カッター、下地用ファイバーテープ、幅3cm程度の板材、石膏ボードビス、電動ドライバー、下地補修用パテ、パテベラ、サンドペーパー
※壁に使われている石膏ボードの厚みは、針タイプの下地センサーを使って測ることができます。他にもコンセントカバーを外してコンセント取り付け穴の切り口を見ることで確認することができます。
1.破損した箇所を四角く切り取るため、穴よりひと回り以上大きいサイズで目安となる線を引きます。マスキングテープを利用すると、簡単にまっすぐの線を引くことができます。
ボード用ノコギリを使って、線に沿ってカットし、壊れた箇所を四角く切り取ります。
角の切り残しは、カッターできれいに削ります。
切り取ってできた穴の寸法を測り、カッターを使って補修用のボードを同じ大きさに切ります。最初に、表の紙に軽く切り込みを入れます。
続いて、作業台の角に切り込みを沿わせ、上から軽く押してボードを折ります。
残った裏側の紙をカットして切り離します。
張り替え用のボードと穴の縁をサンドペーパーで磨いて、細かい凸凹を落としておきます。
ボードを固定するための木材を、穴の幅より長めにカットします。穴が小さい場合は上下に2本で十分ですが、大きい場合は穴のサイズに合わせて本数を増やします。
ボードの上から石膏ボードビスを打って、木材をしっかりと固定します。
張り替え用のボードを穴にはめ合わせ、後ろに木材がある位置にネジを打って固定します。ボードがうまく入らないときは、サンドペーパーやカッターで縁を削って調整してください。
ボードの継ぎ目にできた段差をなくすために、下地用ファイバーテープを貼ります。テープ同士が重ならないように貼ってください。
ファイバーテープの上に補修用パテを塗り、段差がなくなるように均一に塗り伸ばします。
パテが完全に乾燥したら、サンドペーパーで磨いて表面をきれいに均し、補修は完了です。
■(著)山田芳照 :大きな壁穴を石膏ボードで補修する方法、DIY技術監修、DIY講師