電動ドリルドライバー

電動ドリルドライバー

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電動ドリルドライバーは、先端のビットを交換することで、ネジを締めるドライバーと、穴をあけるドリルの二役をこなす電動工具です。 市販の家具を組み立てたり、壁に棚を取りつけたり、ドアの丁番を取り替えたりと、ドライバーを使う作業は意外と多いものです。木工ともなれば、ネジを使う組み付けのほか、単純な穴あけや、ネジ締め前の下穴あけなどでの使用頻度も高く、ラクに手早く作業するために欠かせない工具といえます。これから木工に挑戦するのであれば、まず最初に手に入れることをおすすめします。 最近は、作業時のストレスが少ないコードレスタイプが一般的です。作業能力によって大きさや重さが変わるので、実際に持ってみて選ぶとよいでしょう。コードレスを使う場合は、作業途中で電池切れの心配がないように、予備の充電式バッテリーを用意しておくと安心です。

■バッテリー能力の見方
コードレス電動工具では、バッテリーの電圧= V(ボルト)が高ければ高いほど、大きい力を出すことができます。バッテリーは大きくなって重くなるので、作業内容や取り回しのしやすさを考えて選びましょう。

■ビットの取りつけ方キーレスチャックを左に回してチャックを開け、使用するビットを奥まで差し込みます。

キーレスチャックを右に回して止まるところまで締め、ビットが抜けないことを確認して強く締めます。

■スピード調整最初に変速スイッチで、回転の最高速度を選びます。慣れないうちは低速側に設定するとよいでしょう

作業内容による低速と高速の使いわけなど、回転速度の微調整は、指先の力加減で行います。

ネジ締め作業の基本は、まっすぐに、力いっぱい押す

プラスのドライバービットには、1番(小)、2番(標準)、3番(大)と3種類のサイズがあります。ネジ頭を傷めないように、必ずネジのサイズに適した番手のビットで作業してください。

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■ビットとネジをまっすぐに

ネジの頭に近い部分を指で軽くつまんで材料にまっすぐ立て、ネジが自立するところまで低速で回します。

まっすぐに、力いっぱい押しながら、ネジを最後まで締め込みます。押す力が弱いと、ビットがずれてネジ頭を傷めます。


ネジが斜めになった場合は、ビットがネジと一直線になるように角度をあわせ、しっかり押しながら締め込みます。

■ネジ頭の深さ
左は締めすぎ、右は締め込み不足です。ネジ頭が材料の表面にそろうように(中央)締め込むと、仕上がりがきれいです。

ネジの締め付け力は、クラッチの数字が大きいほど強くなります。小さい数字から試しましょう。

穴あけ用ビットの種類
主な木材用ビットの種類。左から、下穴用ビット、座ぼり用ビット、ダボ穴用ビット、ボアビット、穴あけビット。

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アクリル用(左)、金属用(右)など、穴をあける材料にあわせて、ビットを使いわけて作業します。

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■大きい穴あけに便利
円筒状をしたノコギリのようなビット、ホールソーを使うと、簡単に大きい貫通穴をあけることができます。複数のサイズの刃を交換して使うことができる、セットのものを持ってくると便利です。

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貫通穴をあけるときは捨て板をあてる

ドリルビットが垂直であることを確認してスイッチを引き、掘り進み具合にあわせて押し込んでいきます。貫通穴をあけるときは、木材の下に捨て板を置き、一緒にクランプで固定しておきましょう。

捨て板あり(右)となし(左)の比較。捨て板を置かずにビットを貫通させると、必ずバリがでます。

端にネジを打つときは、下穴をあけて木割れを防ぐ
木材の端に近いところでネジを締め込むと、木割れが生じやすくなります。端から1cm程度あけられないときは、先にドリルやキリで下穴をあけてからネジを打ちましょう。

ドライバービットにつけ替え、クラッチをドライバー設定にして、ネジを締め込みます。

丸棒を組み付けるときは、浅い止まり穴をあける
丸棒の太さと同じサイズのボアビットを使います。軸を回しながら押すと、切りくずをかき出しながら掘り進みます。

ボアビットを使うと、丸棒を組むために適した、底面の平らな止まり穴をあけることができます。

接合面に木工用接着剤を塗って、穴に丸棒を差し込みます。

ダボ(丸棒)埋めの方法
ネジ頭を埋め木で隠してきれいに仕上げる

ダボ( または丸棒) の径と同じサイズのダボ穴用ビットを使い、ネジを打つ位置に先端をあわせてダボ穴をあけます。

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先端をドライバービットにつけ替え、ダボ穴の中心にネジを締め込みます。クラッチは、ドライバー設定にしておきます。

ダボ( 丸棒) の先に木工用接着剤を塗ります。丸棒は打ち込みやすい長さに切り、先端を金づちで叩いておきます。

ダボ(丸棒)を穴に差し込んで、金づちで打ち込みます。はみ出した接着剤は、濡らしたウエスで拭き取ります。

木材にダボ切り用ノコギリを密着させ、余分なダボをカットします。刃を軽くあてるのが、スムーズに切るコツです。

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ダボを切ったままでは、わずかに段差が残ります。サンドペーパーで磨いて、表面を平らにします。