投稿者: コンクリートやブロックに穴をあける
コンクリートのような硬い材料には、回転する力だけでは効率よく穴をあけることができません。回転に打撃を加え、コンクリートなどを砕きながら穴をあけられるのが振動ドリルです。コンクリートの壁に棚や額を取りつけたり、ブロック塀に表札やインターホンを取り付けるさいの穴あけに必要な工具です。一般的な振動ドリルは、「回転のみ」と、「回転＋振動」を切り替えでき、木材や金属への穴あけも可能です。あけることができる穴の径は、最大穴あけ能力として表示されます。大きい穴をあける場合は、確認して機種を選びましょう。
ビットの取り付け方
ドリルビットをチャックに差し込んで手で仮締めし、最後にチャックキーを使って３か所の穴で均等に締め付けて固定します。プラグを電源から抜いて作業してください。
モードの切り替え
木材や金属へ穴をあけるときは回転のみのドリルモード（左側）、コンクリートなどへ穴をあけるときは「回転＋打撃」の振動ドリルモード（右側）に切り替えます。
ストッパーの設定
コンクリート用プラグを打ち込むときなどに、穴あけ深さを設定できます。プラグの長さにあわせてストッパーを固定すると、同じ深さの穴を連続してあけることができます。
コンクリートに金物を取り付ける
コンクリートやモルタルにはネジが効かないため、何かをネジで固定するにはコンクリート用のアンカープラグを打ちこむ必要があります。軽量物の場合は、穴をあけて樹脂プラグを打ちこみ、ネジで固定します。重量物の場合は、アンカーボルトを使用します。
1.金物の穴の位置に印をつけ、振動モードで穴をあけます。穴はプラグより少し深めにします。
2.穴に残ったコンクリート粉を吹き飛ばし、樹脂プラグを金づちで打ち込みます。
3.ドライバーで木ネジを締め込むと、プラグが広がってつっぱり、抜けなくなります。
■（著）山田芳照 ：振動ドリル、DIY技術監修、DIY講師